外出記録

ライブの感想とかを書きます。個人的な備忘録です。

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(生)林檎博'18

椎名林檎(生)林檎博'18-不惑の余裕-

 

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 椎名林檎さんのライブにとうとう行ってきました。

 

 2回目のさいたま新都心駅につき、オタクと合流して酒を飲んでいたら開演20分前だったのでSSAへ。席は200レベル最後列の中央より少し後ろよりでした。当たり前ですが女性客、そして年上の方が多いですね。

 

 少し遅れて開演。斎藤ネコ氏がオーケストラピットに登場し軽く歓声があがり、バンドメンバー、ダンサーたちが登場。宇宙船のような映像がスクリーンに流れ、オーケストラが音を鳴らせばその楽器の名前がバックモニタにデジタルに表示される。そしてMummy-D氏が現れ、本能。2000年の曲やぞお前!!!!!!!!アダムとイブの林檎verだったので今年の曲と言ってしまってもいいのですが。林檎氏は少し遅れて登場。衣装はスパンコールで煌びやかなドレスに王冠という姿。どうやら王冠をガラスの箱を割って取り出す演出があったようですが、よく見えませんでした。まさにMVの演出ですね。続いてMummy-D氏とのコラボ曲である流行。

 

 Mummy-D氏が退場し雨傘。!!!!!!!!!! 意味深な選曲ですね。1番では後ろの6面スクリーンに雨が降っているような映像が流れていました。5曲目APPLEの映像に合わせてキャストが表示され、OPムービーのような役割を果たしていました。林檎氏から「いらっしゃいませ」といった短い言葉。6曲目はMA CHERIE。最近ろくにテレビ見てないんで初めて聞いたんですが、衣装の白いドレスがとてもよく合う曲でした。

 

 10曲目は神様、仏様。この曲すき。向井秀徳氏の声は録音でした。歌詞がスクリーンに映ってましたが、あれはMVに出てきたのと同じですかね?続いてインスト版化粧直しで林檎氏も化粧直し。ダンサー紹介がされていました。曲終わりに若女将からのメッセージ。林檎氏の長女ですね。わりと長めのコメントだったように思います。林檎氏の母性を見たところでカーネーション、ありきたりな女。ここの流れが完璧すぎる。母を見つめるカーネーションと娘を見つめるありきたりな女。椎名林檎という人間の20年を感じさせる構成です。

 

 いろはにほへと。スクリーンには色見本。歌詞に合わせて基調とする色が変わる色見本。タンバリンの音は林檎氏の手元から。15曲目は歌舞伎町の女王。新宿系アーティスト椎名林檎の名刺とも言える一曲。スクリーンには歌舞伎町の雑多な街並みをイメージした映像。歌舞伎町一番街の文字の代わりに不惑の余裕。人生は夢だらけを歌い終えるとそのまま迫から退場。

 

 林檎氏不在のステージ、スクリーンにはデジタル時計。浮雲氏が登場して東京は夜の7時。バックモニタにはIATA都市コードと東京を夜の7時とした時の各地の時刻がデジタルにスクロール。スクリーンには東京の夜の風景。そして長く短い祭。スクリーンには歌詞の通り花火。林檎氏と浮雲氏がふたりでステージでライトを浴びている様は、初めてライブに行った者としてはすこし感動さえしますね。

 

 ちちんぷいぷい。スクリーンにShazam!RINGO!と大映しになる演出は、言ってしまえばありがちな演出ではありますが、曲の盛り上がりに非常にマッチしていたのではないでしょうか。目抜き通りは80Vくらいのモニタがステージ上に現れ、等身大のトータス松本氏を映していました。音声自体は録音ですが、モニタという実体を持って現れる演出は良いですね。獣行く細道では本物の宮本浩次氏が登場。Mステで見たまさにそのものの激しいパフォーマンスに満足。

 

 ここで「次で最後になります」程度のあっさりした言葉がありジユーダム。大サビで銀テープの発砲、そして「ガッテン」の部分で6面スクリーンのうち両サイドにガッテン司会コンビが大写しに。道理で立川志の輔氏の花があったわけです。

 

 アンコールはMCからスタート。20周年ということでそれにまつわる話。「私は客を選んできた。私が選んできた皆さん。」という言葉。確かに椎名林檎というアーティストは常に変化を続けてきて、そこでリスナーは篩にかけられていたのですね。宮本浩次氏を呼び込みトーク。宮本氏は「はりきりすぎちゃった」とおっしゃってましたね。22日の公演ではトータス松本氏が目抜き通りを歌い、獣行く細道はモニターだったそうなのですが、普通に見に来てらっしゃったそうです。林檎氏は「赤羽から近いから~」といったことをおっしゃってました。ここで林檎氏から歌いたいという話があり、エレファントカシマシの昔の侍。斎藤ネコ氏とのつながりのことも話されていました。宮本氏はしきりに「暗い歌です」とおっしゃってました。

 

 宮本氏が退場し、林檎氏はつぶやくように「もいっちょいってみよ」と。スクリーンにはBONUS STAGEの文字と楽しげな音楽。スーパーマリオのような映像の合間に浮世絵のような人のイラスト。よく見ればイラストには落款の「歴」の文字。まさかと思っているとそのまさか。きらきら武士 feat. Deyonna。

 レキシのライブではすっかり定番のきらきら武士ですが、林檎氏とふたりで演ったというのはかなりレアなんじゃないでしょうか。すごかったです。さすがに稲を持った人はいませんでしたが、手旗や腕をみんな振っていました。

 

 MCでは、林檎氏と池ちゃんの仲の良さが伝わってきました。林檎氏「事変とレキシは客が被ってる」「不惑の余裕というのは、他のアーティストが頑張ってくれて私は余裕ということ」 池ちゃん「宮本さんの後は荷が重い」といった会話がありました。

 

 池ちゃんが退場し、「身体に気を付けて、長生きしましょう」といった言葉があり、最後の曲夢のあと。そして、EDの丸の内サディスティックに乗せてスタッフロール。

 

 アニサマではSSAは音響が悪いという印象を抱いたのですが、今回はそんな感じがしませんでした。席の問題なのか機材やスタッフの問題なのかはわかりませんが、とてもよかったです。

 

 衣装は早着替えが多く、いつの間にか変わっているという印象でした。照明やら映像演出やら歌詞の出し方やらダンサーやらすべてを含めて、ライブというか最早ショーでした。素晴らしい130分でした。強いて言えば、林檎氏がギターを弾く様を見たかったです。