外出記録

ライブの感想とかを書きます。個人的な備忘録です。

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2018年楽曲10選

 すっかり年の瀬ですね。今年はゆるゆるとイベントに参加できたのでとてもいい1年でした。来年もこれくらいのペースで動ければいいなあと思っています。
 ということで、オタクの年の瀬イベントである「楽曲10選」というやつをやってみたいと思います。私は楽曲派ではないですし、楽曲に対する語彙も少ないので、暇つぶしに見てもらえれば何よりです。選定条件は「好きな曲 or 刺さった曲」「2018年リリース」の2点です。順不同です。歌手・作詞家・作曲家の被りは極力無いようにしますが、被ってしまったらそれはそれです。それではよろしくお願いします。

 

 

パレイド / 夏川椎菜

作詞:ワタナベハジメ / 作曲:山田竜平 / 編曲:山田竜平


 順不同とは言いつつ、1曲目にあげるのは結局パレイドです。5月20日以降の私は、この曲と共に在ったと言って過言ではありません。なぜ夏川椎菜さんを推しているのか、その答えのひとつをここに見たように思います。
 この曲は、インストで聞けば優しくふわっとしていて、でも少し華やかな音色の曲という印象を受けるかもしれません。それこそパレードのような。しかし歌詞込みで聞くと、まず頭にブレスが入っていて、そこにこの歌を歌うために気持ちを作っているような印象を受けます。そして歌詞を読みこむと、その内容に救いがないのです。でも、その救いの無さがどうしようもなく合ってしまうのです。MVも≪雨が降る人がいない夜の遊園地≫と救いがない感じが強調されてとても好きです。遊園地でも、決して昼間だったり人が多かったりする遊園地ではないのです。偶然雨が降ったというのも、この曲らしくて好きです。それでいて最後は「ああ 誰かのためになら 歩けるかな その先へも」となるんですよね。救いがないわけじゃなくて、最後にはちゃんと光を見るんです。
 こんな曲を夏川椎菜さん自らがオーダーし、そして誕生日に出すシングルのA面にしてしまう。そんな夏川椎菜さんだからこそ私は推している気がします。歌詞が重いので万人に受ける曲ではないかもしれませんが、刺さる人にはとてつもなく刺さる1曲だと思います。少なくとも私にはどうしようもなく刺さっています。跳びポで深く深く、どこまでも地面になっています。

 劣等感を隠してる全ての人に、寄り添えるような、そういう曲なのかなと、おもいます!——夏川椎菜. “パレイド”. ナンス・アポン・ア・タイム. https://ameblo.jp/natsukawashiinablog/entry-12391453806.html

 

ロマンティックダンサー / 内田真礼

作詞:5u5h1 / 作曲:5u5h1 / 編曲:5u5h1


 今年最推しアルバムを選ぶとしたら「Magic Hour」なんですが、楽曲10選ではそこからロマンティックダンサーを選びました。これは初披露の場に居たというエピソード補正が大きいです。オルスタで跳ねながら聞くともうたまらない1曲です。頭からドラムが煽ってくる感じにやられます。アルバムの流れとしても、この後にセツナ Ring a Bellという流れの「静と動」という感じがすごいです。「Magic Hour」はアルバムとしてコンセプトが完成しているんですよね。
 他にもtake you take me BANDWAGONとかStep to Next Star!!とかApplauseとかyouthful beautifulとか、2018年の内田真礼さんの火力はすさまじかったですね。正月から武道館ですし、2019年も内田真礼さんは突っ走ってくれそうです。内田真礼は魅せ方がうまい!

 5曲目の「Agitato」、6曲目の「ロマンティックダンサー」でライブの楽しさを知るんですけど、次の「セツナ Ring a Bell」でライブが終わったときの切ない気持ちを経験しちゃうんです。 ——森朋之. “内田真礼「Magic Hour」特集 内田真礼×田淵智也UNISON SQUARE GARDEN): 負けず嫌いな2人が念願の初対談”. 音楽ナタリー. https://natalie.mu/music/pp/uchidamaaya/page/3

 

Lilas / 雨宮天

作詞:塩野海 / 作曲:塩野海 / 編曲:塩野海


 雨宮天さんの楽曲といえば、SkyreachやEternalのような“強い”楽曲のイメージがあるように思いますが、私はRAINBOWやチョ・イ・スのような軽やかな曲が好きです。その路線にあるのがLilasではないでしょうか。
 この曲はライブで初めて聞いたので、その補正もあるかもしれません。ライブではアンコールのラストだったのですが、最後にこの曲はずる過ぎます。ワイパーするのも気持ち良いですし。そして歌詞は等身大で、愁いを帯びている。軽やかで爽やかな曲だけど明るいだけな訳ではない。ある意味、とても雨宮天さんらしい楽曲ではないでしょうか。
 あなたの「おかえりなさい」を言う場所はどこですか?

 突き抜けてハッピーな人の気持ちは私にはわからないので(笑)。今でこそだいぶ強くなったと思いますけど、もともと私は小心者でネガティブで弱い人間だったから、「Lilas」の歌詞にも共感できるんですよね。 ——須藤輝. “雨宮天「The Only BLUE」インタビュー”. 音楽ナタリー. https://natalie.mu/music/pp/amamiyasora02/page/2

 

三月と群青 / 水瀬いのり

作詞:藤永龍太郎 / 作曲:藤永龍太郎 / 編曲:藤永龍太郎


 星屑のコントレイルやリトルシューゲイザーなど、層の厚い水瀬いのりさんの邦楽バンドめ路線。2018年は三月と群青ではないでしょうか。星屑のコントレイルの路線にあるのは当たり前なのですが。ギターをメインに据えた爽やかな曲調に合わせられる、寂しさを感じさせる歌詞。三月と群青というタイトルから漂う、3月の別れと未来を思わせる澄んだ空。どことなく漂う青春の香り。水瀬いのりさんの凛とした声。2019年こそは水瀬いのりさんのライブに行きますかね。ライブで北陸3県に来てくれる女性声優を応援しています。

 爽やかなメロディの中にあるどこか漂う哀愁、群青感に浸ってもらいたいです! ——水瀬いのり. “水瀬いのり2ndアルバム試聴動画公開、本人による全曲レビューも ”. 音楽ナタリー. https://natalie.mu/music/news/283359

 

僕のタイムマシン / 尾崎由香

作詞:清浦夏実, 沖井礼二 / 作曲:沖井礼二 / 編曲:沖井礼二


 この曲は沖井礼二補正が大きくかかってます。好きなんですよね、沖井礼二。そしてTWEEDEESというよりCymbalsの音色に合わせられる、尾崎由香さんのちょっと子どもっぽい、甘めの声。イントロなんかまさにCymbalsなんですよね、TWEEDEESが作っているのに。そして「僕たちは偶然出会った」と終わるセンス。一生勝てん。沖井礼二が天才過ぎる。この曲が初回限定盤だけなのはとても勿体ないと思います。「LET′S GO JUMP☆」は3曲とも異なる表情を見せてくれるカラフルなシングルで、ハートビート・サイレンも好きです。
 1stシングルで沖井礼二というのは竹達彩奈さんと同じですね。Sinfonia! Sinfonia!!!

 今回ディレクターさんから頂いたお題が「Cymbalsっぽく!」というド直球スタイルだったので
 沖井さんはご自身が作った過去作品を分析し、考えました。 ——清浦夏実. “僕のタイムマシン”. TWEEDEES 公式ブログ. https://lineblog.me/tweedees/archives/8390100.html

 

トマレのススメ / 駒形友梨

作詞:坂井竜二 / 作曲:矢野達也 / 編曲:矢野達也


 駒形友梨さんの1stシングルA面です。駒形友梨さんの声はのびやかで高音がスッと出てとても好きです。はじめて知ったのは、ヨルナイト×ヨルナイトでの坂本真綾さんのカバーだったように思います。そんな稀有な声に合わせられる、爽やかな歌詞、駆け出すようなメロディ。合わないはずが無いんですよね。デビュー曲として最強すぎる。無茶苦茶な数の跳びポでライブハウスの天井になりたいものです。
 ……チョ・イ・スが好きならトマレのススメも好きなのは当たり前では?

 

そんなの僕じゃない。 / 下地紫野

作詞:岩里祐穂 / 作曲:白戸佑輔 / 編曲:白戸佑輔


 まずタイトルが力強いですよね。「そんなの僕じゃない。」って。
 イントロはピアノと吐息から入って、ドラムが加わって弾けるように色づく。Aメロでは、歌詞の一言ひとことをすっと言ってしまうのではなく、少しためつつ言葉を紡ぐ。Bメロに入ると一転して滑らかに、高らかに、のびやかに。そのままサビへと続く感じ。サビの「そんなの僕じゃない」の高音が好きすぎて困る。起承転結というか、この構成がすごい。そして歌詞を見ると、思春期の不安定さを感じさせるんですよね。未来はあるけどそこに向かっていくのがちょっと怖い感じというか。岩里祐穂の歌詞が好きすぎる。
 イントロの吐息、ダミーヘッドマイクで録ったらしいですね。

 

色違いの翼 / あおい(井口裕香), ひなた(阿澄佳奈)

作詞:稲葉エミ / 作曲:杉下トキヤ / 編曲:KanadeYUK


 ヤマノススメ3期は、「あおいとひなたのすれ違い」ということが要素として大きくあった作品です。そのエンディングとして申し分ない1曲ではないでしょうか。ふたりは仲はいいけど当たり前に別人で、ケンカもするしすれ違いもするけれど、支え合って片っぽずつの翼を寄せ合ってふたりで飛ぶんだ。オンオォ……。個人的には中の人要素も加点対象です。
 作曲の杉下トキヤさん、良く知らなかったのですがボカロ畑の人でセツナトリップの作曲者なんですね。言われてみればという感じです。

 

hectopascal / 小糸侑(高田憂希), 七海燈子(寿美菜子)

作詞:中村彼方 / 作曲:本多友紀 / 編曲:脇眞富


 夏クールの推し作品がヤマノススメならば、秋クールの推しはやがて君になるです。このチョイスには作品加点が大きく効いています。作品の良さは触れた方ならわかると思うので省きますが、アニメだからこその良さとして、映像や音声を使った演出ができるということがあると思います。そのひとつがOPやEDではないでしょうか。この作品においては、特に6話EDと12話EDのことです。
 歌詞については、キャラソン、そしてもちろんアニメのEDらしく作品に寄り添ってるんですが、これはいい意味で寄り添い過ぎているんですよね。歌詞をじっくり読んでから原作を読み直すと感動します。そして曲はOPがボンジュール鈴木節が効いてるのと対照的にポップなんですよね、この作品この歌詞でありながら。大サビに跳びポを入れてくる本多友紀!憎すぎる。

 

ここで会ったがけもの道 / UNISON SQUARE GARDEN

作詞:田淵智也 / 作曲:田淵智也 / 編曲:UNISON SQUARE GARDEN


 正直ラディアルナイトチェイサーとめちゃめちゃ悩みました、が、こちらを選びました。この曲のうきうきしたイントロと、そこからの自由に遊んでる感じがとても好きなんですよね。最近はタイアップも多い彼らですが、これこそ田淵、そしてUSGの真骨頂という感じがします。ライブで生を感じるバンドだからこそ、ライブでこの曲を聴きたいものです。ENCOREツアーに行けないので、行けるオタクの皆さんは楽しんできてください……。
 これを書くために聞きなおして思ったんですが、頭がlet me say!!っぽいですね。

 “ここで会ったがけもの道”みたいな曲をシングルに入れることは、自由に音楽をやっていることを示すことにもつながるのかなと ——森朋之. “UNISON SQUARE GARDEN 『Catch up, latency』 インタヴュー完全版: 「『センチメンタルピリオド』の〈いま〉がこの曲なんだろうな」”. Mikiki. http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/19412

 

 

 10曲挙げるのが難しいかな~と思っていたのですが、やってみたら10曲に絞るのが逆に難しかったです。はじめてやってみたんですけど、自分の好みがわかりやすく見えますね。なんだかんだミューレと田淵が好きです。

 

 今年会った皆さん・Twitterで絡んだ皆さんありがとうございました。コンスタントに年が暮れるので、来年もよろしくどうぞ。2019年もいい曲いいイベントに巡り合えますように。それでは良いお年を。